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「外交」って?と考える

兼原信克『戦略外交原論』を読了。日経新聞の読書欄で紹介されていて、そういえば「外交」っていうのも良いケーススタディになるだろうか、と思って読んでみた。

フランスのナポレオンは、当時、英国を除けば欧州最強であったフランスの国力と偉大な軍事的才能をもってフランス革命の理念の普及に努めたが、敗退した。しかし米国は、20世紀の後半、軍事力、経済力、政治力のいずれをとっても比類のない国力を手にし、自らの政治的理念をもとにして、国際社会の構築に乗り出した。国際連合の集団安全保障体制、国連による国際法の法典化、国際司法裁判所国際通貨基金、世界銀行、世界貿易機関など、多くの戦後の国際機関は、米国の生み出してきたものである。
人類が始まって以来、国際社会全体を包み込む規模で国際社会を構築しようとしたのは米国が最初である。建国後わずか200年の米国が、第2次世界大戦後、突出した国力を持っていただけではなく、地球社会を構想する力をも持っていたことは、特筆に値する。(p.26-27)

おお、たしかにそうだな、と納得し、やっぱり覇権を握る国の構想力って必要だなあ、と思うわけです。構想力がない国に覇権とか握られても困るし。【→メモ:戦略外交原論

戦略外交原論

戦略外交原論