日々、想う。んで、記す。

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清原清衡って、なんだか字面がくどい(笑) / 『炎立つ』を読んだ

高橋克彦炎立つ(四)冥き稲妻』を読了。後三年の役前九年の役で源氏に協力して安倍氏を滅ぼした清原氏が、今度は清原清衡(後の藤原清衡)と源義家に滅ぼされる。どこかで清衡は運がいいだけじゃないか?みたいな文章も読んだけど、史実だけを読むとたしかにそんな感じもしちゃう。都合よく敵の大将が陣中で死んだりとかね。でも、その史実にうまいことフィクションを組み合わせて、「なるほど~」と思わされるストーリー構成に感心。とってもおもしろい。
そもそも、よく考えたら奥州藤原氏ってどうやって出てきたの?って知らなかったけど、こうやって登場するのか~。途中、新しい拠点を作るみたいな話も出てくるのだけど、これがきっと平泉だよね?中学校の修学旅行で行ったなあ、平泉。金色堂自体はピカピカ過ぎてそんなに好きではなかったのだけど、金色堂に上がるまでの道が好きだったなあ、とぼんやりと記憶。昔の写真をひっくり返していたら残っているかしら。
炎立つ』は、残るはあと1巻だけ。サブタイトルが「光彩楽土」だから、きっと黄金の都、平泉が出てくるだろうし、奥州藤原氏がでかくなり、滅びるまでになるのかな?楽しみ。

炎立つ 四 冥き稲妻 (講談社文庫)

炎立つ 四 冥き稲妻 (講談社文庫)