清原清衡って、なんだか字面がくどい(笑) / 『炎立つ』を読んだ
高橋克彦『炎立つ(四)冥き稲妻』を読了。後三年の役。前九年の役で源氏に協力して安倍氏を滅ぼした清原氏が、今度は清原清衡(後の藤原清衡)と源義家に滅ぼされる。どこかで清衡は運がいいだけじゃないか?みたいな文章も読んだけど、史実だけを読むとたしかにそんな感じもしちゃう。都合よく敵の大将が陣中で死んだりとかね。でも、その史実にうまいことフィクションを組み合わせて、「なるほど~」と思わされるストーリー構成に感心。とってもおもしろい。
そもそも、よく考えたら奥州藤原氏ってどうやって出てきたの?って知らなかったけど、こうやって登場するのか~。途中、新しい拠点を作るみたいな話も出てくるのだけど、これがきっと平泉だよね?中学校の修学旅行で行ったなあ、平泉。金色堂自体はピカピカ過ぎてそんなに好きではなかったのだけど、金色堂に上がるまでの道が好きだったなあ、とぼんやりと記憶。昔の写真をひっくり返していたら残っているかしら。
『炎立つ』は、残るはあと1巻だけ。サブタイトルが「光彩楽土」だから、きっと黄金の都、平泉が出てくるだろうし、奥州藤原氏がでかくなり、滅びるまでになるのかな?楽しみ。
- 作者: 高橋克彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/10/04
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (6件) を見る