『運命の人』、(今さらだけど)読み始めた
山崎豊子『運命の人 (1)』を読了。日曜劇場でドラマ化されていたのは知っていたのだけど、見ていなかったので、ストーリーはあまりわからないままに。大手新聞社の政治記者が、外務省の事務官をたぶらかしてなのか色仕掛けなのか(どっちかはよくわからんまま)、沖縄返還交渉の裏にある密約を示す秘密文書を手に入れて特ダネにする、と。でも、その秘密文書をうっかり野党の議員さんに渡してしまって、問題化し、そのことで逮捕される、ってとこまでな第一巻。
山崎豊子の作品は、事実が元になっていて、それをフィクション化するので、今回もモデルがあるわけよね…。毎日新聞の西山記者さんか。読売のナベツネさんも出てくるのね。密約はああいう手段でなければ表に出なかったかもしれないし、密約自体についての評価は「手に入れ方」とは別に考えなきゃいけないよね、と。
- 作者: 山崎 豊子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 文庫
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