昭和陸軍の軌跡
川田稔『昭和陸軍の軌跡 - 永田鉄山の構想とその分岐』を読了。永田鉄山のこととか、皇道派と統制派の争いとか、一夕会とか、まったく知らなかったこと多数…。ふむう。
- 作者: 川田稔
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/12/17
- メディア: 新書
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でも、そういう、昭和陸軍の話よりも、うーんと思ったのは、世界中で続々と「国家総動員法」が作られていった、という記述の部分。イタリアや日本の国家総動員法、ドイツの帝国文化院法と、作られていったというのを初めて知った。まあ、ファシズム政権は軒並みやってたってことか。これって怖いことだよなあ。今だったら、戦争の位置づけが変わっているし、総動員したって兵器や武器を扱えないだろうから、同じ状況にはならないだろうけれど、経済的には主要国がせーので大変な法案を通しちゃったり、っていうのもありえるのかもしれないなあ、と思うと怖い。こういうことこそ、歴史から学ばなきゃいかんものなはずだ、と思います。