男子の負けず嫌いとプライド
ボードゲームを使って授業をしていたときに、小学校2年生の男子が負けそうになって自分のコマをわざと悪い方悪い方に動かす、自殺行為を行う。「なんで?」と訊くと、「勝てなさそうだったから…」と答えてくれる。
うーん、そりゃあ、勝てないのはイヤかもしれないけれど、それであきらめちゃったら、可能性はゼロになっちゃうよ?考えていれば、ゼロじゃない。勝つチャンスだってあるかもしれない。あきらめてゼロにしちゃうことがいちばんよくない、もったいないと思うよ。それに、これからだって、「漢字が苦手」「計算が苦手」「鉄棒が苦手」「サッカーが上手にできない」とか、いろんな場面で、どれもあきらめちゃうことになるんじゃないの?って話をすると、ポロポロと涙を流しつつ、どうやら前向きになったみたい。男子は、こうしたピュアなところがあるなあ、と思う。女子は意外とこうはいかないのよね…。
叱るときは、その瞬間でしか叱らない。その後は引きずっていても仕方ないので、バカみたいに楽しくさせて、泣き笑いしながら元の場面に戻って来られるようにしてあげる、そんなふうに心がけている。
仕事ならできる。自分の子育てだと、感情が勝っちゃってできないことが多いかな(笑)日々反省…
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諦めたらゼロだけど、諦めなければ、ギリギリのところで何かが起こって、何とかなることがある、というのは仕事で何度か感じたことがある。だから、最後までいろいろ足掻こうと思えるようになった、っていうか。
こういうのは、仕事とか学校行事とかスポーツとかで経験して、体得していくものなのかもしれないけれど、たかだかボードゲームで、小さい頃に体験しておけば、いろんな場面で助けになってくれるんじゃないかな、と思うのです。さっさと「おりる」のは簡単。でも、一度おりたら可能性はゼロ。特に日本は再挑戦も難しいしね。なんか、それってもったいないじゃないですか。
安西先生の言葉は、まったくもってその通りですよ。