日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

使える新書

斎藤哲也 編『使える新書 教養インストール編』を読了。ひっじょ〜におもしろかった本。新書は高校3年生のときに小論文対策で読み始めてからずーっと読み続けている。とりあえず問題の大雑把な構造を知りたいときなんかに非常に重宝。ということで、そうしたのがまとまっている本を読んで、次に読みたい本をリストアップしておこうかな、くらいの軽い気持ちで読んだのですが、予想以上に刺激的な本が多くて。順に読んでいこうかな、と思っています。

この本(盛口満『ぼくらの昆虫記』)を読んだ感想として「こんな先生のいる学校で勉強したかった」あるいは「こんな先生だったら昆虫が好きになっていただろう」なんてことを言う人がいる。直接耳で聞いたこともあるし、そういう感想を何度か読んだこともある。ふにゃらけたことを言うんじゃない。コドモじゃあるまいし。オトナなら自分がこれから「こんな先生」みたいになっていけばいいのである。そして、それが実に楽しく実り多いものであることは、著者がこの本全体を通して語っていることでもあるのだ。(p.237 石田豊さん)

ああ、いい言葉だなぁ。「ふにゃらけたことを言うんじゃない」というコメントが響く。

はっきりいうと私はこの本を、わが子のための「若年破綻防止マニュアル」のつもりで書いた。(p.151)
(『若者はなぜ「決められない」か』長山靖生 p.232)

そのとおり。自分の子どもの将来のために、という視点で仕事をするというのは素敵なことだ、と最近思う。子どもの未来のために安全な地域社会を、と思うし。子どもの未来のために学校がもっと良くなってほしい、と思うし。

いわば、「努力すればナントカなる」社会から、「努力してもしかたがない」社会へ、そして「努力する気になれない」社会へ(p.88)
佐藤俊樹『不平等社会日本』p.128)

他にもすごい言葉がたくさん。[→blog@Yui 使える新書 教養インストール編]

使える新書―教養インストール編

使える新書―教養インストール編