同期がいるのっていいな
石田衣良『5年3組 リョウタ組』を読了。学校の先生っていいなー、と共に同年代の仲間が職場にいるのっていいなー、と思う。今の会社は同期入社というのがいないし、前の会社の同期たちとも今は連絡をほとんどとってないし(そもそも、みんなそんなに会社に残っていないし)。
石田さんはキャラクタがみんな魅力的ですよ。下は、何でもスマートにやれるけどクールな染谷先生の台詞。
「政治家や文科省の偉い人たちだって、現場を見ないで自分の信じる理念だけを押しつけようとしている。親や祖先や国への尊敬なんて、小学校で教えられるものではないはずだ。そういう気もちは社会全体がそうなっていれば、自然に生まれてくるだろう。大人が号令をかければ、子どもたちは都合のいい方向にどんどん成長する、なんてね。子どもたちはビニールハウスの野菜じゃないんだ。そんなに都合よくは育てられないさ。そういうのは安全な場所にいる人間だけが信じてる妄想だ」
終わるのがもったいなかった。続編を読みたいぞ。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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