共感覚者を思い出した
天祢涼『キョウカンカク』を読了。なるほど、だから「キョウカンカク」なのかー、と最後に思ったりして。しかし、探偵役が共感覚者という設定で、殺意の色が見えたりするんですけど、それでストーリーが進んでいくので、「そりゃさすがに禁じ手じゃね?」と思ったりする。そして、作品中でも主人公が「そんなんでいいのか?」と言うのがおもしろい。でもまあ、共感覚者だからこその設定もできるし、おもしろいな。
ちなみに、友人に一人、教え子に一人、共感覚者がいます。どちらもとてもユニークというかオリジナルな感性を持っているので、僕にとっての共感覚者っていうのはその2人のイメージだなあ。音を見ると色が見える、と言っていた友人は、ステキな音楽を作る人でしたよ。そんなことを思い出しながら読みました。
- 作者: 天祢涼
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (21件) を見る