「なぜ学校に行くのか」ということへのひとつの回答例
諏訪哲二『オレ様化する子どもたち』を読了。現場目線での著書が多い諏訪哲二さんから、「オレ様化する子どもたち」という問題提起。子どもが変わった、という話もなるほど、と思う。それよりも、崩壊している教室で、教師がどんなふうに振る舞うべきか、ということも書いてあって、勉強になった。
あとは、諏訪さんが考えている、「なぜ学校に行くのか」という理由付け(p.111-112)はよかったなあ。1.知識を学びに行く(=市民社会的な感覚)。2.人間として成長するため(=共同体的な感覚)。これに3つ目として、3.近代(社会)を信じるようになるため、をつけ加えたい、と。なぜなら、「自己を柔らかくして「外部」に開いていく必要がある」から。これは勉強になりました。そう、「社会を信じる子どもたち」を育てないと、崩壊するよねえ。【→メモ:オレ様化する子どもたち】
- 作者: 諏訪哲二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 新書
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