帰りの電車で読書三昧
週末は電車が空いてていい。帰りの電車は読書三昧。サイモン・マイヤー, ジェレミー・コウルディ『スピーチの天才100人 達人に学ぶ人を動かす話し方』を読了。プレゼンテーションのスキル、というよりも実際にされたスピーチの内容の方に力点を置いたもの。日本でも、もっともっと名スピーチを見られるようにすればいいのにね。池田勇人の所得倍増計画*1とか、SONYのウォークマン発表とか、ジブリの新作制作発表会とか、なんかハード/ソフトを問わず、いろんなスピーチが聴けるようなサイトが(TEDみたいに)できればいいのにな、と思ったり。
- 作者: サイモン・マイヤー,ジェレミー・コウルディ,池村千秋
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スタンレー・ミルグラム『服従の心理』を読了。実験の名前は超有名な、アイヒマン実験。どんな内容かも別の本で知っていたのだけど、原著に当たってみたかったのと、山形浩生さんの解説目当てで読みました。っていうか、このミルグラムが「六次の隔たり」の実験を考えて実施したミルグラムと同人物なのね…。初めて知りました。っていうか、実験を考えるセンスのある人、っているみたいだなあ。凡人こそが、権威によって言い訳(Excuse)を自分に与えてしまって、恐ろしいことをやらかす、という衝撃の実験結果は、僕は戦争の時に人を殺す心理と意味付け論の関係、みたいな文章で大学時代にタームペーパーを書いたんだけど、まさしくこういうことだなあ、と思ったよ…。当時に読んでたら、また違うことを考えたかもな。昔のタームペーパー、探してみようっと。
- 作者: スタンレーミルグラム,山形浩生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/01/07
- メディア: 文庫
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*1:政治家のスピーチで心震えたことなんて残念ながらあまりないのだけど…