ルー=ガルー
京極夏彦『ルー=ガルー 忌避すべき狼』を読了。去年の忘年会のときに謙二に「おもしろいよ」と薦められて読んだんだけど、かなりおもしろかった。いい本を教えてくれてサンキュ。っていうか、京極さんと言えば妖怪シリーズのイメージがあまりにも強くて食わず嫌いだったんだけどね、この本はおもしろいぞ。
近未来の社会が舞台で。すっごいこわい社会になっているけど、今すでにその萌芽が見えるようなサービスとか現象とかもあったりなんかして。Webサイトでアイデアを募集したらしいよ、そういう試みも楽しいよね。つまり、読者のイマジネーションをもとに社会背景なんかができあがっているという。しかも、執筆時からこれまでにすでに一部実現しているものもあったりして。いや、ストーリー的にも息をつかせぬ怒涛の展開がおもしろいっす。いい本に出会えたなあ。
宮部みゆきさんとかと一緒にこんなサイトもやってるんだね。初めて知った。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/06/23
- メディア: 単行本
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