日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

貧困層への働きかけ

新年一発目の読書。C.K.プラハラード『ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略』を読了。
ビジネスにおいて、貧困層(Bottom of Pyramid=BOP)は軽視されがちだが、彼らに合わせた形でビジネスを変革すれば、寄付などではなくきちんとした形で収益を上げ、さらにBOPの生活を変えることもできる、という本。非常におもしろかった。

「富裕層」はつねにいるものだが、社会に中間層と見なされる人々が何人いるかが経済発展の尺度となる。さらに重要なことは、社会変革は、中間層のライフスタイルを目指そうと思う人が何人いるかによるのだ。それは、人々の望む対象を変えさせるチャンス、模範となる人々、変化の確かな兆しが増えていることを示す証拠である。(p.194)

いかに貧困層を「個人として尊重」して、コミットしていくか。そのための仕組みは消費者教育だったり、新しい流通システムだったり。貧困層が抜け出すチャンスを作らないとだめなのだね。
こういう、貧困への対策とかを考える授業が大学の頃にあった。「開発計画論」だったかな。あの授業よかったなぁ。講義をしてくれた木村洋先生は、レポートに赤を入れて家に郵送してくれたもんな。開発経済は平和への一つの道だと思っているので、何か授業として実現できるといいなぁ。
詳しくはblogにメモ。[→blog@Yui ネクスト・マーケット]

ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)

ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)