平和学について
高柳先男『戦争を知るための平和学入門』を読了。「平和学」ってものを研究する活動を、いつか実践したいとずっと思っているのですが、日々の忙しさに埋もれ、できないままもう何年も…思えば、大学受験で総合政策学部って学際的な学部を志望したのも、動機はここにあったわけなので、がんばらねばならないのですよ。「法律を勉強すれば戦争をなくせる!」とも「政治を勉強すれば戦争をなくせる!」とも思えなかったので、ならば大学時代をかけて探そう、と思ったのでした。そんな「学際的」というテーマを思い出させてくれた本。今、この死ぬほどゆとりがない時期に読めてよかったのかもしれないな、と。
平和を考えるのには、その反対概念として「戦争」を考えなければいけないけれど、「戦争がない状態」が平和であるかと言えばそんなこともないわけで。「戦争がなくても平和でない状態=Peacelessness」という概念は非常におもしろいと思う。今の日本は平和か?と考えると、確かに戦争はないけれど、平和ではないかなぁ、どうかなあ、と思う。社会構造や貧困、そうした面から平和について考えるようなカリキュラムを作りたいな、と考えています。[→メモ:戦争を知るための平和学入門]
- 作者: 高柳先男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/06
- メディア: 単行本
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