日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

日本人っていう存在。

枕もとで読みながら寝てしまった小熊先生の本、おもしろいっす。小熊先生は、僕が大学3年生のときかな?SFCに着任されました。ちょっと前にはやった『知の技法』シリーズの中で、唯一大学院生の身分で執筆をされていた方ですね。もともと、真一に薦められた『単一民族神話の起源』という本がとてもおもしろくて、それから好きなのです。確か、大学2年生のときの正月かな?にまとめて一気に読んだのでした。夢中で読みきった、それくらいおもしろかった、というより刺激的でした。だってね、日本人って単一民族のつもりでいるじゃない?「侵略されたことがないから同質的な国家で…」とかってけっこう普通にまかり通る議論じゃない?でもね、そんなの嘘だ、ってことを歴史的に資料的に証明していってくれるのです、丁寧に。ああ、学問ってこういうことなんだ、と思って、僕は大学院に進むのやめちゃったんだよね。こんなに几帳面に何かに没頭して調べるなんて自分にはできない、と思ってさ。
話がずれたけど、日本が植民地を持っていた時代には、日本国民の民族的割合とかが教科書に載ってたんだって。朝鮮民族何%、台湾何%、アイヌ何%…みたいな感じで。でも、こういう事実って今は消されちゃってるじゃない。暗黙の了解のように「日本人は同質化」と言われてしまう。これってやっぱりちょっと不健全だと思うし、歴史教育が国家政策なんだなあ、と感じさせられるところだよね。学校については、今読んでいるもう一冊の本に、おもしろい考察があったのでまた後日ここで書きます。日本は、植民地経営も排他的にやっていたばかりではなくて、それを同一化しようとか、共存化しようとか、そういう政策を取っていたこともわかる。
この本をきっかけに、歴史教育とか、教育現場での共同体の記憶の再生産とか、そういったものに興味が出てきたんだっけな。そうそう、ちょっと時間ができたら、卒論をこのHPにて公開しようと思ってます。歴史教育についてみたいなものを書いたのですが、今の自分にやりたいことにきちんと繋がっているか、再確認したいのでその印にこのHPにて公開予定です。ただ、大学を卒業するときにデジタルデータは失われてしまったので、これから書き起こさなくてはなりません(ハードコピーはあり)。なので、ゆっくり時間があるときになりそうですが…。やります、きっと。
話が飛びまくりましたが、そういう学者さんが暮らしたインドでの日々を、日記で今、読んで追いかけてるわけです。やっぱ、おもしろいですね。視点とかが。最近、小熊先生のHPを発見!りっぱな学者さんバージョンただの学者じゃありませんバージョン。かっこいいっす。ぜひどうぞ。