『ミッション建国』を読んだ
羽田だったか佐賀だったか、空港で見かけて、読みたいなあ、と思っていた楡周平『ミッション建国』が図書館にやってきたので借りて、読了。
与党の若手政治家が、大御所政治家から、「この国のグランドデザインを描け」というミッションをもらい、少しずつ仲間を集めながら、どんな形にするのかを考えていく、というストーリー。
こりゃあ、小泉進次郎だし、小渕優子だろう…。そしてこれは三木谷さんだよね…?というような感じの登場人物。こんなに「モデルはこの人だろ?」と思い浮かびまくりでいいのか?(笑)
エンターテイメントで楽しませながら、社会の現状をがっつり読ませる、というのはすごく好きな手法なのだけど、ストーリー的には「ここから!」ってとこで終わっちゃって残念…。だって、実際にどんなふうに変わっていくのかこそ、読みたいじゃないか!うーん、前半から中盤がおもしろかったからこそ、残念。
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こういう手法の小説としては、村上龍『希望の国のエクソダス』に近い感じだけれども、比較するとやっぱり村上龍の方がおもしろかったなあ、と思ってしまった。
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